WordPressをインストールしたものの、設定項目が多くて何から始めればいいか迷っていませんか?WordPressの初期設定で最も大切なのは、後から変更すると修正が難しい項目から順番に終わらせることです。
この記事では、WordPress初心者の方が安心してブログを始められるように、必須の初期設定10選をやるべき順番で、具体的な手順とともに解説します。

設定項目が多すぎて、どれから手をつければいいか分からない…



大丈夫です、この記事のリスト通りに進めれば迷わず安全に設定できます
- WordPressインストール後に必須の初期設定10選
- 後から変更するとSEOに影響する最優先項目
- セキュリティやアクセス解析で失敗しないための手順
- 初心者でも安心してブログを始められる設定の順番
WordPress初期設定を成功に導くための基本方針
WordPressをインストールした後、たくさんの設定項目を前にして、何から手をつければ良いか分からず不安に感じてしまうかもしれません。
初期設定を成功させるためには、後から変更すると重大な影響が出てしまう項目から優先的に設定することが最も重要です。
この方針さえ守れば、設定の順番で迷うことはありません。
まずは、WordPress初期設定の土台となる考え方を3つのポイントで解説します。
後から変更できない設定項目とその重要性
後から変更できない設定とは、サイトのURL構造やデザインの根幹に関わる項目を指します。
一度記事を公開してしまうと、これらの変更は検索エンジンからの評価を失うなど、致命的なトラブルに繋がりかねません。
例えば、記事が増えた後にURLの形式(パーマリンク)を変更すると、これまでの記事がすべて「ページが見つかりません」というエラーになり、検索順位がリセットされてしまう危険性があります。
設定項目 | 変更が難しい理由 |
---|---|
パーマリンク設定 | URL構造の根本的な変更となり、検索エンジンからの評価がリセットされるため |
SSL化(https) | URLがhttpからhttpsに変わるため、サイト全体のアドレス変更と同義になる |
WordPressテーマ | 記事数が増えるほど、デザインの崩れを修正する手間が膨大になるため |
これらの設定は、家を建てる際の基礎工事と同じです。
最初にしっかりと固めておくことで、安心してブログという家を大きくしていくことができます。
初心者がつまずきやすい設定のポイント
初心者の方がWordPressの初期設定でつまずきやすいのは、専門用語の多さと、どの設定がどれくらい重要なのか判断できないことが原因です。
例えば、「パーマリンク」や「SSL化」といった言葉の意味が分からず設定を後回しにした結果、後で修正できない問題に発展してしまうことがあります。



設定項目が多すぎて、どれから手をつければいいか分からない…



大丈夫です、重要な項目は限られているので、優先順位をつけて進めましょう
この記事では、設定の重要度を明確に示しながら手順を解説していくので、安心して読み進めてください。
迷わず進められる設定作業の全体像と手順
ここからは、WordPress初期設定の全体像を3つのステップに分けて解説します。
この手順通りに進めれば、設定漏れなく安全にブログを始められます。
最初に約30分ほどで完了する「最優先設定」から始め、「基本設定」「応用設定」と進めることで、無理なく作業を完了させることが可能です。
ステップ | 作業内容 |
---|---|
ステップ1 | 最優先設定(後から変更できない項目) |
ステップ2 | 基本設定(セキュリティと利便性向上) |
ステップ3 | 応用設定(ブログの成長を加速させる) |
まずはステップ1の「最優先設定」から取り組むことで、ブログ運営の最も重要な土台を築くことができます。
WordPressインストール後に必須の初期設定10選
WordPressをインストールしたら、記事を書き始める前に必ず済ませておくべき設定があります。
特に、後から変更するとSEO評価に悪影響が出たり、修正が大変になったりする設定から始めることが重要です。
このリストの順番通りに進めれば、初心者の方でも迷うことなく、万全の状態でブログ運営をスタートできます。
優先度 | 設定項目 | 概要 |
---|---|---|
1 | パーマリンクの最適化 | 記事URLの形式をSEOに有利な「投稿名」に設定 |
2 | SSL化(https)の確認 | サイトのセキュリティと信頼性を向上させる通信の暗号化 |
3 | テーマの導入 | ブログ全体のデザインと機能を決定 |
4 | タイトルとキャッチフレーズの設定 | サイトの顔となる看板を設定 |
5 | 必須プラグインの導入 | セキュリティ強化や機能拡張 |
6 | ニックネームの設定 | 不正ログインのリスクを軽減 |
7 | サンプル投稿と固定ページの削除 | 不要なページをサイトから完全に消去 |
8 | ディスカッション設定 | スパムコメントを未然に防止 |
9 | Googleツールとの連携 | アクセス解析の基盤を構築 |
10 | バックアップ設定 | 万が一の事態に備える保険 |
これらの設定を最初に済ませておくことで、セキュリティリスクや検索順位下落の心配をすることなく、安心してコンテンツ作成に集中できるようになります。
1. 検索順位に影響するパーマリンクの最適化
パーマリンクとは、記事ごとに設定される個別のURLのことです。
この設定を最初に最適化しておくことが、検索エンジンに正しく評価してもらうための第一歩となります。
後から変更すると、それまで蓄積した検索エンジンからの評価がリセットされ、すべての記事のアクセスがゼロになる危険性があります。
そのため、必ず最初の記事を投稿する前に設定を完了させましょう。
手順 | 操作内容 |
---|---|
1 | WordPress管理画面の「設定」から「パーマリンク設定」を選択 |
2 | 共通設定の中から「投稿名」にチェックを入れる |
3 | ページ下部の「変更を保存」ボタンをクリック |



なんで「投稿名」がいいの?



記事内容がURLだけで分かり、検索エンジンにも読者にも親切だからです
URLがシンプルで分かりやすい「投稿名」に設定することは、ブログ運営において最も基本的なSEO対策の一つです。
2. サイトの信頼性を担保するSSL化(https)の確認
SSL化とは、サイトと読者の間の通信を暗号化し、データの盗聴や改ざんを防ぐ技術を指します。
URLが「http://」ではなく「https://」で始まっていれば、SSL化が適用されている証拠です。
SSL化されていないサイトは、Google Chromeなどのブラウザで「保護されていない通信」という警告が表示されます。
この警告は読者に不安を与え、サイトからの離脱に繋がるため、必ず確認が必要です。
手順 | 操作内容 |
---|---|
1 | WordPress管理画面の「設定」から「一般」を選択 |
2 | 「WordPressアドレス (URL)」と「サイトアドレス (URL)」がhttps:// で始まっているか確認 |
3 | http:// の場合は、契約しているレンタルサーバー(エックスサーバーなど)の管理画面から無料SSL設定を有効化 |
SSL化は、読者が安心してサイトを閲覧できる環境を提供し、サイトの信頼性を担保するために不可欠な設定です。
3. ブログのデザイン基盤となるテーマの導入
WordPressテーマとは、サイト全体のデザインやレイアウト、機能を決める着せ替えテンプレートです。
どのテーマを選ぶかによって、ブログの印象や使いやすさが大きく変わります。
記事をたくさん投稿した後にテーマを変更すると、デザインが崩れてしまい、すべての記事を手作業で修正する必要が出てくる可能性があります。
最初にブログの方向性に合ったテーマを導入することで、後々の手間を省けます。
テーマ名 | 価格 | 特徴 | こんな人におすすめ |
---|---|---|---|
Cocoon | 無料 | シンプルで高機能、SEO対策や高速化機能が充実 | まずは無料でブログを始めたい人、カスタマイズを楽しみたい人 |
SWELL | 17,600円 | デザイン性が高く、直感的なブロックエディタで記事作成が簡単 | デザインにこだわりたい人、記事作成の効率を重視する人 |



最初は無料テーマじゃダメ?



全く問題ありません。まずは無料の高機能テーマCocoonで始めて、収益化などが見えてきたら有料テーマを検討するのがおすすめです
自分に合ったテーマを最初に選ぶことが、快適なブログ運営のスタートに繋がります。
4. サイトの顔となるタイトルとキャッチフレーズの設定
サイトのタイトルとキャッチフレーズは、あなたのブログが「何についてのサイトなのか」を読者と検索エンジンに伝えるための重要な看板です。
インストール直後は、キャッチフレーズが「Just another WordPress site」という初期設定のままになっています。
この状態では訪問者に何のサイトか伝わらないため、必ずブログの内容に合ったものに変更しましょう。
手順 | 操作内容 |
---|---|
1 | WordPress管理画面の「設定」から「一般」を選択 |
2 | 「サイトのタイトル」にブログ名を入力 |
3 | 「キャッチフレーズ」にブログの簡単な説明文を入力(例: 趣味のカフェ巡りを記録するブログ) |
4 | ページ下部の「変更を保存」ボタンをクリック |
これらの情報は検索結果にも表示されるため、訪問者がクリックしたくなるような、魅力的で分かりやすい言葉を選ぶことが大切です。
5. セキュリティ強化と機能拡張のための必須プラグイン導入
プラグインとは、WordPressの機能を拡張するための追加プログラムです。
スマートフォンのアプリのように、必要な機能を追加してブログを使いやすくカスタマイズできます。
ただし、プラグインを無闇に追加しすぎると、サイトの表示速度が遅くなったり、プラグイン同士が干渉して不具合を起こしたりする原因になります。
まずは、セキュリティ対策やサイト運営の土台となる、必要最低限のものから導入しましょう。
プラグイン名 | 機能 | 導入する理由 |
---|---|---|
SiteGuard WP Plugin | セキュリティ強化 | ログインURLの変更や画像認証を追加し、不正ログインを防止 |
WP Multibyte Patch | 日本語環境の最適化 | 日本語特有の文字化けや不具合を自動で修正 |
XML Sitemaps | XMLサイトマップ作成 | 新しい記事をGoogleに通知するためのサイトの地図を自動で作成・更新 |
これらのプラグインを導入することで、安全で安定したブログ運営の基盤を整えることが可能です。
6. 不正ログインのリスクを減らすニックネームの設定
WordPressの初期設定では、記事の投稿者名にログインIDがそのまま表示されてしまいます。
これはセキュリティ上、好ましくありません。
ログインIDが第三者に知られてしまうと、パスワードを割り出す「ブルートフォースアタック(総当たり攻撃)」の標的になり、サイトを乗っ取られるリスクが高まります。
簡単な設定でこのリスクを回避できるため、必ず設定してください。
手順 | 操作内容 |
---|---|
1 | WordPress管理画面の「ユーザー」から「プロフィール」を選択 |
2 | 「ニックネーム (必須)」にブログ上で表示したい名前を入力 |
3 | 「ブログ上の表示名」のプルダウンから、先ほど入力したニックネームを選択 |
4 | ページ下部の「プロフィールを更新」ボタンをクリック |
この設定一つで、サイトのセキュリティは大きく向上します。
忘れずに行いましょう。
7. 不要なサンプル投稿と固定ページの完全削除
WordPressをインストールすると、最初から「Hello world!」というタイトルのサンプル投稿と、「サンプルページ」という固定ページが自動で作成されています。
これらのページはブログ運営に不要であり、残したままにするとテスト用のページが検索エンジンに登録されてしまう可能性があります。
サイトを公開する前に、必ずゴミ箱を空にして完全に削除しましょう。
手順 | 操作内容 |
---|---|
1 | 【投稿】「投稿」→「投稿一覧」へ進み、「Hello world!」にカーソルを合わせて「ゴミ箱へ移動」をクリック |
2 | 【固定ページ】「固定ページ」→「固定ページ一覧」へ進み、「サンプルページ」を同様に「ゴミ箱へ移動」 |
3 | それぞれの画面で「ゴミ箱」タブを開き、「ゴミ箱を空にする」ボタンをクリック |
サイトに不要なページを残さないことは、読者にとっても検索エンジンにとっても親切なサイト作りの基本です。
8. スパムコメントを防ぐためのディスカッション設定
ディスカッション設定では、読者からのコメントを受け付けるかどうかを設定します。
初期設定のままだと、海外から自動化されたプログラムによる大量のスパムコメント(迷惑コメント)が届くことがあります。
スパムコメントはサイトの評価を落とす原因になるほか、一つひとつを削除する手間もかかります。
ブログ運営に慣れるまでは、コメント機能自体をオフにしておくのが最も簡単で確実な対策です。
手順 | 操作内容 |
---|---|
1 | WordPress管理画面の「設定」から「ディスカッション」を選択 |
2 | 「デフォルトの投稿設定」にある「新しい投稿へのコメントを許可」のチェックを外す |
3 | ページ下部の「変更を保存」ボタンをクリック |



読者と交流したい場合はどうすればいい?



その場合はコメントを許可し、「コメントが承認のために保持されること」にチェックを入れて手動で承認するようにしましょう
サイト運営の方針に合わせて設定しますが、まずはスパムのリスクをなくすために機能をオフにすることをおすすめします。
9. アクセス解析の土台となるGoogleツールとの連携
ブログを成長させていくためには、どんな人が、どんなキーワードで訪れているのかを分析することが欠かせません。
そのために、Googleが無料で提供している2つのツールを連携させます。
1つは「Googleアナリティクス」で、サイトに訪れた読者の年齢層や性別、滞在時間などの行動を分析できます。
もう1つは「Googleサーチコンソール」で、読者がどんな検索キーワードでサイトにたどり着いたか、検索結果で何位に表示されたかなどを分析可能です。
ツール名 | 主な役割 | 分析できることの例 |
---|---|---|
Googleアナリティクス | サイト訪問後のユーザー行動分析 | アクセス数、ユーザーの属性、人気のあるページ |
Googleサーチコンソール | サイト訪問前の検索行動分析 | 検索キーワード、表示順位、クリック率 |
記事を1本も投稿していない段階で連携しておくことで、最初のアクセスからデータを計測できます。
早めに設定して、データに基づいたブログ改善の準備を整えましょう。
10. 万が一の事態に備えるバックアップ設定
サイト運営では、サーバーの不具合やプログラムの更新失敗、ハッキングなど、予期せぬトラブルでデータが消えてしまうリスクが常に存在します。
そうした事態に備え、いつでもサイトを元の状態に復元できるようにしておくことが極めて重要です。
プラグインを使えば、指定したスケジュールで自動的にサイトのデータをバックアップしてくれます。
手動で作業する必要がないため、一度設定してしまえば安心です。
手順 | 操作内容 |
---|---|
1 | 無料のバックアッププラグイン「UpdraftPlus」をインストールして有効化 |
2 | プラグインの「設定」タブを開き、バックアップのスケジュール(週次など)と保存世代数(2〜3個)を設定 |
3 | Google Driveなどの外部ストレージを保存先に設定し、認証を完了させる |
4 | 「変更を保存」をクリック |
バックアップは、あなたがこれから時間をかけて作り上げる大切な資産(記事)を守るための生命線です。
最初に設定しておけば、安心してコンテンツ作成に専念できます。
ブログ運営を加速させる推奨設定リスト
必須設定を終えたら、次にブログの成長を後押しする設定に進みましょう。
これらの設定は、読者との関係構築やアクセスアップに繋がり、あなたのブログ運営をより本格的なものへと進化させます。
必須ではありませんが、早めに取り組むことで将来的な手間を省き、有利なスタートを切ることが可能です。
設定項目 | 目的 | 推奨ツール・方法 |
---|---|---|
問い合わせフォーム | 読者や企業からの連絡窓口、信頼性向上 | プラグイン「Contact Form 7」 |
プライバシーポリシー | サイトの信頼性担保、広告利用の必須要件 | テンプレートを元に固定ページで作成 |
XMLサイトマップ | Googleへの更新通知、SEO対策の効率化 | プラグイン「XML Sitemaps」 |
カテゴリー名変更 | 記事の整理、読者の利便性向上 | WordPress管理画面「投稿」→「カテゴリー」 |
ここからの設定は、あなたのブログを単なる日記から、価値を提供するメディアへと変えるための重要なステップです。
読者からの連絡窓口となる問い合わせフォームの設置
問い合わせフォームとは、読者や企業があなたに安全に連絡するための窓口です。
メールアドレスを直接公開する必要がないため、プライバシーを守りながらコミュニケーションを取ることが可能になります。
問い合わせフォームを設置しておくと、読者からの質問や感想だけでなく、企業からの記事執筆や広告掲載の依頼が届くことがあります。
実際に、ブログ経由で月に1〜2件の仕事のオファーが来るケースも珍しくありません。
設置はプラグイン「Contact Form 7」を使えば、専門知識がなくても数分で完了します。



フォームの作り方って、専門知識が要りそうで不安…



プラグインを使えば、数クリックで簡単に設置できますよ
読者や企業との貴重な接点を逃さないためにも、問い合わせフォームはブログ公開の初期段階で必ず設置しておきましょう。
サイトの信頼性向上に繋がるプライバシーポリシーの作成
プライバシーポリシーとは、サイト訪問者の個人情報をどのように収集し、利用するのかを明記したページです。
このページの存在は、読者に安心感を与え、サイトの信頼性を証明する上で重要な役割を果たします。
特に、アクセス解析ツール「Googleアナリティクス」や広告サービス「Googleアドセンス」などを利用する場合、プライバシーポリシーの設置が利用規約で義務付けられています。
このページがないと、Googleアドセンスの審査に合格することはできません。
作成は難しく考えず、公開されているテンプレートを参考に、ご自身のサイトに合わせて内容を修正すれば十分です。
記載が推奨される項目 | 概要 |
---|---|
広告の配信について | Googleアドセンスなど利用中の広告サービスを明記 |
アクセス解析ツールについて | Googleアナリティクスの利用とCookieに関する説明 |
コメントについて | 読者がコメントを書き込む際のデータ収集に関する説明 |
免責事項 | 掲載情報の正確性やサイト利用に関する注意喚起 |
作成したプライバシーポリシーは、フッターなどの分かりやすい場所にリンクを設置することで、サイトの信頼性をさらに高められます。
記事の更新をGoogleに伝えるXMLサイトマップの作成
XMLサイトマップとは、あなたのサイトにどのようなページが存在するのかを検索エンジンに伝えるためのファイルです。
これは人間が閲覧するためのサイトマップとは異なり、検索エンジン専用の「サイトの地図」と考えると分かりやすいでしょう。
XMLサイトマップを送信しておくと、新しい記事を公開した際に、その情報が素早くGoogleに通知され、検索結果に表示されやすくなります。
特に開設したてのブログは、外部からのリンクが少なくGoogleに発見されにくいため、この設定はSEO(検索エンジン最適化)において極めて重要です。
プラグイン「XML Sitemaps」を導入すれば、記事の公開や更新のたびに自動でサイトマップを生成・通知してくれます。



XMLとかサイトマップとか、専門用語が多くてよくわからない…



「Webサイトの地図」をGoogleに自動で渡す作業と考えると簡単です
この設定一つで、あなたが書いた記事をGoogleが効率良く見つけられるようになり、検索結果への反映を早める効果が期待できます。
記事を整理しやすくするカテゴリー名の変更
カテゴリーとは、投稿する記事をテーマごとに分類するためのフォルダーのような機能です。
適切にカテゴリー分けすることで、読者は興味のある記事を簡単に見つけられるようになり、サイト内を回遊しやすくなります。
WordPressをインストールした直後は、「未分類」というカテゴリーしか存在しません。
記事を10記事投稿する前に、あなたのブログのテーマに合わせたカテゴリーを作成・変更しておくことを推奨します。
例えば、「カフェ巡り」ブログなら「東京のカフェ」「京都のカフェ」「コーヒー豆知識」といったカテゴリーを用意することで、情報が整理されて見やすくなります。
設定項目 | ポイント |
---|---|
名前 | 読者が分かりやすい日本語名(例: 東京のカフェ) |
スラッグ | URLの一部になる半角英数字(例: tokyo-cafe) |
親カテゴリー | 必要に応じて階層構造にする(例: 「東京のカフェ」を「関東エリア」の子にする) |
説明 | カテゴリーの説明文(テーマによっては一覧ページに表示される) |
最初にカテゴリーを設計しておくことで、記事の追加がスムーズになるだけでなく、読者にとっても目的の情報にたどり着きやすい、親切なブログ構造を構築できます。
WordPress初期設定で役立つ基本知識
これまでの設定作業お疲れ様でした。
最後に、今後のブログ運営をスムーズにするための基本的な知識を解説します。
特に、すべての作業の基本となるWordPress管理画面へのログイン方法は、最初に必ず覚えておきましょう。
これらの知識を身につけることで、トラブルなく安心してサイトを運営できるようになります。
WordPress管理画面へのログイン方法
WordPressの管理画面とは、サイトの設定変更や記事の投稿・編集などを行うための専用ページです。
レンタルサーバーの管理画面とは別のものである点を理解しておきましょう。
ログインURLは、基本的にあなたのサイトのドメインの後ろに特定の文字列を追加した形式になります。
忘れないように、ブラウザでブックマークしておくことをおすすめします。
手順 | 操作内容 |
---|---|
1 | サイトのログインURL(例:https://ドメイン名/wp-admin/)にアクセス |
2 | WordPressインストール時に設定したユーザー名またはメールアドレスを入力 |
3 | 設定したパスワードを入力 |
4 | 「ログイン」ボタンをクリック |



ログインURLを忘れてしまった場合はどうすればいいですか?



エックスサーバーなどのレンタルサーバーの管理画面から確認できます
無事にログインできたら、まずはどのようなメニューがあるのか全体を眺めて、画面の構成に慣れることから始めましょう。
各設定メニューの役割と操作方法
管理画面にログインすると、左側に縦に並んだメニューが表示されます。
このメニューが、WordPressのすべての操作の中心となります。
それぞれの項目がどのような役割を持っているのかを把握しておくと、目的の作業を迷わず進められるようになります。
最初は難しく感じるかもしれませんが、主に使うのは「設定」「投稿」「外観」「プラグイン」の4つです。
これらから重点的に覚えていくと効率的です。
メニュー名 | 主な役割 |
---|---|
ダッシュボード | サイトの概要確認、更新情報のお知らせ |
投稿 | ブログ記事の作成・編集・管理 |
固定ページ | プロフィールや問い合わせページなど、独立したページの作成 |
外観 | テーマの変更、デザインのカスタマイズ、メニュー設定 |
プラグイン | 機能拡張プログラムの追加・管理 |
ユーザー | サイト管理者のプロフィール設定 |
設定 | サイト全体に関する基本設定(サイトタイトル、パーマリンクなど) |
すべての機能を一度に覚える必要はありません。
記事を書きながら、必要に応じて各メニューの機能を実際に触ってみることが、操作に慣れる一番の近道です。
人気テーマCocoonやSWELL特有の初期設定
これまでに解説した設定は、どのWordPressサイトでも共通の項目です。
それに加えて、導入したテーマによっては、テーマ独自の便利な設定機能が用意されています。
特に人気の無料テーマCocoonや有料テーマSWELLは、テーマ専用の設定画面からデザインや機能を細かくカスタマイズできます。
テーマごとの設定は、管理画面のメニューに「Cocoon設定」や「SWELL設定」といった項目として追加されるのが一般的です。
SEOに関する設定や広告の管理などがテーマの機能だけで完結する点は、初心者にとって大きなメリットになります。
テーマ名 | おすすめ初期設定項目 | 目的 |
---|---|---|
Cocoon | スキン設定 | 手軽なデザインの着せ替え |
Cocoon | 高速化設定 | サイトの表示速度を改善 |
Cocoon | インデックス設定 | SEO対策の基本調整 |
SWELL | キャッシュ機能の設定 | サイトの表示速度を改善 |
SWELL | 広告タグの管理 | 収益化作業の効率化 |
SWELL | エディター設定 | 記事作成をスムーズに進める機能の有効化 |



テーマ独自の設定までやると、なんだか難しそう…



最初は初期設定のままでも大丈夫です。運営しながら調整しましょう
テーマ独自の機能を上手に活用することで、多くのプラグインを追加しなくても、高機能で使いやすいサイトを構築できます。
各テーマの公式サイトにあるマニュアルを参考に、少しずつカスタマイズを楽しんでみてください。
よくある質問(FAQ)
- WordPressの初期設定で、もし順番を間違えたり項目を飛ばしたりしたらどうなりますか?
-
大丈夫です、焦らずに対応しましょう。
この記事で紹介している設定の多くは、後からでも変更や追加が可能です。
ただし、サイトのURL構造に関わる「パーマリンク設定」だけは、最初の記事を公開する前に必ず済ませてください。
もし忘れてしまった項目があれば、この記事のリストをチェックリスト代わりにして、一つずつ確認していけば問題ありません。
- 初期設定は、全部でどれくらいの時間がかかりますか?
-
この記事で紹介している必須の設定に絞れば、手順に慣れている方なら30分程度、初心者の方でも1時間から2時間ほどあれば完了できます。
特に、テーマの選択やサイトタイトルの決定に時間がかかるかもしれません。
時間に余裕がある時に、一つずつ落ち着いて作業を進めることをおすすめします。
- 無料テーマの「Cocoon」と有料テーマの「SWELL」、初心者にはどちらがおすすめですか?
-
まずは無料でありながら非常に高機能なテーマであるCocoonから始めるのがおすすめです。
ブログ運営に必要な機能は十分に揃っており、デザインのカスタマイズ情報もインターネット上でたくさん見つかります。
運営に慣れて、よりデザインにこだわりたくなったり、収益化が本格的に見えてきたりしたタイミングで、SWELLのような有料テーマへの移行を検討すると良いでしょう。
- 必須プラグインは、セキュリティ対策やサイトマップ作成の他に何がありますか?
-
サイトの信頼性を高め、万が一の事態に備えるために、2つのプラグインを追加で導入することをおすすめします。
1つは、読者からの連絡窓口となる問い合わせフォームを簡単に作成できる「Contact Form 7」です。
もう1つは、サイトのデータを自動でバックアップしてくれる「UpdraftPlus」というプラグインになります。
- 設定がすべて完了したら、すぐに記事を書き始めても大丈夫でしょうか?
-
はい、この記事で紹介した必須の初期設定が終わっていれば、安心して記事を書き始めることができます。
特に、Googleアナリティクスやサーチコンソールの連携まで済ませておくと、最初の記事からアクセスデータを計測できるため、早めに設定を終えて記事作成に進むのが理想的です。
- レンタルサーバーの管理画面とWordPressの管理画面の違いがよく分かりません。
-
レンタルサーバーは「土地や家」そのもの、WordPressは「家の中の家具や設備」と考えると分かりやすいです。
サイトのURLを「https」にするSSL化の設定など、サイトの土台に関わることはレンタルサーバーで行います。
一方で、記事の投稿やデザインの変更、プラグインの追加など、サイトの中身に関することはすべてWordPressの管理画面で作業します。
まとめ
この記事では、WordPressをインストールした後に必須の初期設定10選を、やるべき順番で解説しました。
WordPressの初期設定で最も大切なのは、後から変更するとSEO(検索エンジン最適化)に悪影響が出てしまうパーマリンク設定などを最優先で終わらせることです。
- 後から変更できないパーマリンク設定の最適化
- 不正ログインやデータ消失を防ぐセキュリティ・バックアップ設定
- ブログのデザイン基盤となるテーマの導入と初期設定
この記事で紹介したチェックリストを参考に、上から順番に設定を進めてみてください。
すべての設定が完了すれば、安心してブログの記事作成をスタートできます。